村上健太郎


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私たちの町には美術館がありません。
美しい砂浜が美術館です。


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高知県黒潮町にある砂浜美術館
美術館のホームページに書かれている言葉で、事務局長の村上さんの名前を拝借し紹介させていただきました。


毎年、「Tシャツアート展」を開催し、今年のGWで18回目を迎えたそうですが、今年の入場者数はなんと6日間で1万2千人!
タレントがいるわけでもない、お金をかけた豪華な箱物もない、東京からも遠い。。。
そんな中で1万2千人の来場者がいらっしゃるのは、展示の素晴らしさに多くの人が感動している疑いのない結果です。


また、お金がないからこそ、出来上がったイベントともいえます。
「Tシャツアート展」の今年度のパンフレットを先日頂戴したのですが、上で紹介した言葉に続いて、こんなくだりがあるんです。


ものの見方を変えると、いろいろな発想がわいてくる。
4kmの砂浜を頭の中で「美術館」にすることで、新しい創造力がわいてくる。


満たされている状態、それはそれで幸せな状態です。
ただ、その状態に甘んじ、頭の思考を止め、「人任せ」の自分になると、いつか幸せは逃げていってしまいます。


私(ブログ担当:寺西)はよく思うのですが、この「満たされている」という状態が「外因的」なのか「内因的」なのか、で、幸せがみせかけなのか本物なのか判断できるのではないか、と。
外因的〜景気が良い、物に溢れている、そこから享受できる恩恵“だけ”の場合。
内因的〜自分の心の中で「幸せ」をつねに求め、幸せを想像している場合。
いかがでしょうか。


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一応Z会のスタッフですので(笑)、勉強の話も。
何度か書いておりますが、私は田舎の出身で、超進学校がない、塾・予備校はほとんどない、というところで育っています。
だからこそ、「東大を目指すにはどうしたらいいか」と考え、当時は周りでほとんど知る人がいなかった「Z会」の情報に辿りつけました。
お世辞にも裕福な家庭、とは言えませんので、参考書を選ぶときにも必ず書店に足を運び、自分の目でしっかり吟味して決めていました。
受験に必要な「物理」が、なんと3学期になっても「教科書全部終わっていない!」という状態が予測できたので、早目早目の対策を心がけました。


満たされていないからできたことなんです。
※「満たされていない状態を愚痴るのは損するだけ」という気持ちも、若いうちからあったような気がします。
想像力(とまでいうと、この話では大袈裟なんですが)を働かせ、創造力をつけていったわけです。


タイトルを「そうぞうりょく」としたのは、「想像力」「創造力」をかけたかったからに他なりません(^^


想像するには思考を言語化する必要があります。
だから国語の勉強は大切です。
想像するには論理的に考える部分も必要です。
だから数学もしっかりやるべきです。
悠久の歴史や自然から何かを感じる感性も大切でしょう。
だから地歴の学習も怠ってはいけません。


勉強する…抵抗があるかもしれませんが、“そうぞうりょく”を得るためには、不必要な知識など一切ありませんね。


そして、勉強に疲れたら、休日にふらっと砂浜美術館に出掛けてみてはいかがでしょうか。
また、「Tシャツアート展」の作品は郵送で応募できますので、来年はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。