情報を鵜呑みにしないこと!


昨日に続き、Z会が発行しているメールマガジンからのお話を。


「社会をよみとくキーワード」というメルマガを発刊しています。
文字通り、時事問題をテーマにして、解説および筆者(共同通信記者の方)の見解を述べる、という構成になっています。


こちらのメールマガジン、「バックナンバーはないんですか?」という問合わせを結構受けます。
しかし…大変申し訳ないのですが、最近の号のみサンプルにて公開するにとどめ、バックナンバーは公開や配信を致しておりません。
いろいろな理由があるのですが…教育的には
「情報を鵜呑みにするのを避けてほしい」
というメッセージを込めているのも確かです。


以下のこと、残念ながら実話なのですが…
以前、「社会をよみとくキーワードで取り上げられたことがテストで聞かれたので、それを記述したら×にされた!」というお問い合わせ(クレーム!?)を受けたことがあります。
どんな内容だったか伺い、そのときのメルマガとテストの内容を照らし合わせると、
「メルマガ配信時とテスト実施時で状況が変わっていた」
この確認をしていなかったんですね。お問い合わせされた方は。


社会はつねに動きます。
「社会をよみとくキーワード」では、「配信するタイミング」での状況を解説していますが、その状況が変わることは(当然ですが)あります。
ですが、知識を丸暗記して、それが絶対、と思ってしまう方、悲しいのですがいらっしゃいます。


新聞を読む。社会ネタを取り上げたメルマガを読む。
これ自体はとても良い姿勢です。
しかし、そこに書かれていたことをそのまま「覚える」かのように受け取るのは避けなければいけません。
新聞やメルマガはあくまで「考える素材」を提供しているに過ぎないわけですからね。


バックナンバーとして、たとえばHPなどにいつまでも掲載すると、検索してその記事が引っかかり、丸暗記し…そんな意味のない行動を取られる方がいらっしゃることが推察されます。
本当に「教育的」な姿勢は、ここでバックナンバーを掲載し、過ちを経験させ…ということかもしれませんが、いまのところはこの過ちを避けるために
「メルマガで配信されたそのときの事実を知っておこうとする姿勢」
を植え付けよう!という方針で進めています。


また、秋から推薦入試がどんどん行われます。
「社会をよみとくキーワード」で取り上げた内容や筆者の見解、と〜〜〜っても参考になるとは思いますが、


「おっ、この筆者の見解をそのまま面接で話してやろう」


とはぜ〜〜〜ったいに思わないこと!


人の意見を真似しただけのものは、大人はすぐに見抜きますよ(^^