ライブドア報道と、受験の情報源と…。

ライブドアに関して連日騒がれていますね(今、社長逮捕のニュースが…)。事件性が強いだけの記事は、Z会のブログの趣旨と異なるので、事件そのものに関するコメントは触れないのですが…今日この事件を報道しているテレビのニュースを見て、「そうそう、このことだけはみんなに話さなきゃ」と思ったことがあります。


今日昼食の際に入ったお店でテレビのニュースを聞いていたら、次のようなアナウンサーの言葉が耳に入りました。
「…自身のブログで関与を否定するとともに、報道機関への批判を…」
実はこのニュースの前に、私(寺西)は今朝すでにブログを見ていたので、「あれ?批判なんてあったっけ?」と感じたんです。そこで、再度ブログを確認すると、次のような文言が。

  • 報道されている件は誰がどこでどう調べたのかもわからないような代物ですので、なんともコメントのしようがありません。(livedoor社長日記より引用)

どうやらこれが「批判」にあたる文章のようです。
当事者からすると「批判」のように感じたのかもしれませんが、皆さんはどうでしょうか。少なくとも私は、今朝の段階ではそんな感覚はなかったのは事実ですし、ニュース報道を見て改めて読んでみると「あー確かに書かれた方からすると批判って感じるかもなあ」という文章のように思えました。


さて、このことを通じて、皆さんに伝えたいことがあります。それは「情報源をしっかり確かめよう!」ということです。


たとえば、センター試験の地歴・公民の選択。「公民を取るのが楽でしょ」って噂、必ずと言っていいほど流れます。でも、噂だけで今年公民に決め打ちした人は、恐らく余り良い結果を残せなかったような気がします(公民が難化したようですから)。
また、ちょっと毛色が違うところでは…。“日本は「学歴社会」だ”と言われることが多いですし、皆さんの中でもそのような先入観を持っている方も多いと思いますが、東大の苅谷剛彦教授(教育社会学)の研究・分析によると、決して日本は学歴社会ではなく、アメリカの方がその傾向が強い、とされています。
※よければ『「学歴社会」という神話』(日本放送出版協会)を読んでみてくださいね。


「噂」や「先入観」、これが時によって判断を狂わせる例です。


これからセンター試験のリサーチがいろいろ出ます。各予備校さんは頑張ってデータを集めますから、かなりの信頼度があるのは確かです。ただ

  • データの母数はどれくらいか?母数が少ないから、偏ったデータになっていないか?
  • 調査した時期は?センターの1日後、2日後?新しく更新していないか?

など、正確な情報を常に見つめて、データを確かめてほしいと思います。


ドラゴン桜の影響で東大志願者増!」という記事が報道されています。Z会河合塾さんの共催模試の状況や東大コースの受講者数を見る限り、確かにその傾向はあります。
でも、事実だけは、必ず新聞などの(記事の文章中ではなく)「公式発表の数値」で確認してくださいね。