自衛隊を考える。

月曜日は「社会をよみとくキーワード」と題し、Z会OBである共同通信の記者の方の執筆によるメルマガを配信しています。
今日は沖縄の普天間基地の問題を取り上げていました。
その中で、執筆者はこのようなコメントを書かれていたんです。
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(前略)
 私たちは、米軍普天間飛行場辺野古移設に反対する市民団体が辺野古漁港近辺に座り込み、ボーリング調査を阻止してきた現場を訪れた。参加者の安次富浩・海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会代表委員は、活動理由に環境保護と平和を掲げて「この付近はさんご礁のリーフがあり、ジュゴンも生息している。ジュゴン保護区にして沖縄観光のスポットにし、次
の世代に自然を残すのが我々の役目だ」と主張。さらに、沖縄県の基地からイラク戦争にも派遣されたことを例示して「沖縄が米軍の政策に加担することになっており、平和のために新しい基地を造らせてはいけない」と訴えた。
(中略)
 その一方で、那覇市で知人と別々に再会したところ、1人は「小学生の頃に米軍基地へ遊びに行き、大きなハンバーガーやピザを食べて夢のように思った」と振り返り、もう1人は「大学生時代に米軍基地内の写真店でアルバイトしていた」と話し、ともに米軍基地での経験談を明かした。
 沖縄県は県民平均所得が47都道府県で最下位の上、高失業率にあえいでおり、経済情勢は厳しい。そんな中で、米軍施設が経済を支える材料にもなっているのも確かだ。沖縄県の負担軽減が必要なことを認識する傍らで、単純に米軍施設をなくせば繁栄するわけではない難しい図式を垣間見た。
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ブログ担当の私(寺西)も、自衛隊の基地の側で18歳まで過ごしました。
自衛隊反対運動がある一方で、自営業の人たちの収入の支えになっていたのは、自衛隊の人たちの存在なんですよね。
ですから、全国ニュースでは「とても反対運動が盛り上がっている」ような報道のされ方をしていましたが、実際はそんなこと全然なく、むしろ「反対なんかされては困る」って声の方が大きい場合もあったりしたんです。
なかなか難しい問題ですよね。


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