大盛況御礼!


Z会75周年記念 めざす人応援イベント、本日は大阪会場で開催いたしました。
講演された『ドラゴン桜』の三田紀房さんも
「思った以上に入っていて、緊張した〜。けど、いろいろ聞いてもらえて嬉しかった!」
と、こちらこそ嬉しいお言葉。


来場された皆様、講演者の皆様、スタッフの皆様…ありがとうございました&お疲れ様でした。


さて、講演の話は明日以降にまわさせていただき(ごめんなさい、ちょっと三島到着が遅くなったもので、書く時間が…ううぅ)、私(寺西)自身、数名の学習相談を受けたときの感想を書かせていただきますね。


Z会に入社し、高校生を中心に、いろいろな方の学習相談を受けてきましたが、ここ数年来変わっていない感覚があります。
それは、学習相談の後、その相談を役に立てて実力を伸ばす人とそうでない人で

  • 自己分析ができるかできないか

いや、それ以前の

  • 自己分析をやろうとしているかそうでないか

というところから大きな違いが表れている、ということです。


「数学がすべて苦手なんです。どうしたらいいですか?何から取り掛かったらいいか、もわかりません…」
こんな相談を受けることがあります。

でも、取り掛かる材料は、教科書だって問題集だって参考書だって今までのテストの復習だって、何だってあるわけです。
「どれから始めるのがいいか」という漠然とした思いは、ただ単に楽したいだけ、という気持ちの裏返しであることも多いです。


だから私はこのような相談を受けると、
「何から始めようと(あなた自身は)思いますか?」
このように聞き返します。
そして、そこで自分で見つけた自分なりの解答を具現化するようなアドバイスをしていきます。


このステップ〜「自分自身で何をしたい(しよう)と思うか」という意思の表明〜だけは自分で進まないと、進もうという姿勢がないと、恐らくまた数ヵ月後に同じ質問を別の人にするような気がしてなりませんので。
つまり、つまずいているところから「自己分析をして」「自分で工夫して」勉強法を見つけようとする姿勢、0であったら困るんです。
ここを見つけようともがいて、それでも不安であったときに、学習相談に移って欲しいと思いますし、そんなときの個別質疑応答であれば、きっといろいろためになることを得られると思いますから。


ここで(自分の勉強法を)具現化できない人もいます。
それでも「自己分析とある程度自分で第一歩を踏み出さなきゃいけないことに気付いただけでもよかったじゃない」と思います(そしてそうアドバイスします)。

ただ最近、心配なのは、ここで具現化できず、「まずはそこからだね」とアドバイスすると、不満そうな顔を浮かべる人が増えてきているような気がすることなんです。
要するに「何か一つの具体的な回答」を「自己分析なし」で求めすぎていて、その求めに応えられないような回答を用意すると「期待はずれ」と思っちゃうような場合が目に付くようになった、ということです。


正直、「こういう参考書使うといいよ!」というアドバイス、できなくもありません。
でも、ネットにしろ出版物にしろ、教育関係者やOBOGのこれくらいのアドバイスって結構数多載っているんですよね。
なので、それと同じことを話して「そっか!」という“気にさせても”、短期的にはいいかもしれませんが、長期的にはまた悩みに入ったときに自分で解決できないような気がするんです。
直接お話しするのですから、「コミュニケーションがあって初めてわかるようなこと」を気付かせたい…と思いながらアドバイスしています。


今回、不満そうにされた方もいらっしゃいました。
もちろん、自分の至らない点、いっぱいあります。
でも、こちらとしても「うーん、それじゃまずいんだけどなあ…」と思える場合がある、ということ、いつかわかってほしいなあ、と思いました。
一方で、すごく満足して帰られた方もいらっしゃいました。
こういうときはとても嬉しいです。


いずれにせよ、一回一回の学習相談で、一つ一つ回答する側も勉強してます。