最近思うこと。


今日は日曜日ですので、ちょっと息を抜いて、ブログ担当(寺西)個人が最近感じたことを書いてみます。


漠然とした感覚ですが、教育誌、発表されるデータ、そして若者や保護者の方と相対したときの感想…などから、最近職に対する「安定志向」の人が加速度をつけて増えているような気がします。
ライブドアの事件による起業家への負のイメージ、国の借金の肥大化、少子化…などという外部環境が、「とにかく無事に幸せに生きられますように」という願いを増幅させているのかもしれません。


しかし、「安定」とはなんぞや?と、一度考えてみて欲しいんです。ゆっくりと。


公務員になって定年まで雇用…安定、といって真っ先に思い浮かぶのはこれでしょうか。
しかし、たとえばキャリア官僚、最近若年層での離職率は結構高いんですよ。
私の知人にも、「安定」を求めて大学時代に勉強し、念願のキャリア官僚になったものの、やたら残業が多く(霞ヶ関が深夜まで明かりが煌々と…という話は結構有名です)、体力的・精神的にもたなくなって2年やそこらで辞めた人間もいます。


大企業に就職することでしょうか。あるいは、優良企業に就職することでしょうか。
大企業は大企業たるべく、優れた能力を個々人に求めますから、たとえ運よく雇用されたとしても、そこで安定しか求めず、自分を磨かない人は、どんどん取り残され、リストラなどの憂き目にあう場合も少なくありません。
また、財務的に優良な企業は、企業としての安定を図るため、人件費を削って利益を出している場合もなきにしもあらず、です。


自分が余り何もしなくても、食べていける…
それを「安定した職」と思うのであれば、それが一番不安定な生活を生むのではないでしょうか。


安定を生むのは、
「何が起きても自分で対応できるように、常に能力を磨いておく」
という考え方を持つこと。
安易な「安定志向」では、なかなかこの考え方にいたらないようです。


自分の幸せを、そして周りの人たちの幸せを願うのであれば、「長いものに巻かれる」という考え方ではなく、自分が常に「長いもの」の方の立場をめざしながら切磋琢磨することが一番大切なんではないでしょうかね。