大学もM&A
M&A。
Mergers and Acquisitionsの略。
一度は耳にしたことのある言葉ですよね。きっと。
この言葉は、企業の合併および買収を総称して言う言葉で、吸収合併や子会社化など、どちらかの企業がどちらかの企業を取得する、という側面に着目して使われます。
企業同士に使われることが主ですが、市町村の「平成の大合併」も、M&Aという表現で例えられることもありますね。
M&Aと聞くと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- 経営状態が悪い企業が実力企業に買われる
- なんとなーくお金がいっぱい動くイメージが…
- 野心をもった起業家が手当たり次第!?
そんな“怪しい”とも言える響きをもった言葉じゃないか、と捉える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これからの少子化(=購買層の減少)を見据え、積極的に「買われる」ことを選択する企業も増えています。
先日発表されたキリンのメルシャン買収などにおいても、メルシャンはまだ黒字企業でした。
移り変わりの激しいIT業界でも、立ち上げて数年、まだ調子の良いときに「買われる」道を選ぶ起業もあります。
それは、自社がこれまで世の中に生み出してきた価値を、これからも存続させ、さらに(一緒になることにより)大きくしようとする、前向きの選択の要素が見て取れます。
慶應義塾大学と共立薬科大学の合併も、前向きな決断といえます。
少子化に伴い大学受験生全体の数は減少するだろう…
もし、大学受験生全体の数が横ばいであるような社会が続いたとしても、大学生のレベルは落ちるだろう…
そこで、合併することにより、お互いが重なり合う部分を再構築し、適正規模を保とうとする決断と伺えます。
簡単な例で言いますと、大学で「全人教育」を行う部分は再構築できるんです。
つまり、大学教養レベルとして持っておいてほしい教育は相互補完し、専門教育の部分は今までお互いの持っている強みを活かしましょう、という合併なんです。
少子化の影響で大学全入時代が到来したといえども、大学教育〜高等教育〜に進む人たちのレベルが下がってはいけません。
そのため、大学全体の流れとして「適正規模」を保とうとする動きは当然見られます。
Z-styleでも流れを追っていきますので、どうぞ情報はチェックして置いてくださいね。