そう思うのは本人ばかり…


今日は成人の日。各地で成人式も行われたことでしょう。


成人式といえば、悲しいことに最近では「暴れる人」のニュースがすっかり有名になっちゃいましたね。
この件について触れる前に、まずは昨日ニュースになった2つの事件について書きたいと思います。


1つめは、プロ野球オリックスバッファローズ前川勝彦投手のひき逃げ事件です。
事故を起こして相手と話し合いをしていたら警官が来て、無免許であることがバレたらヤバイと思って逃げ、あえなく捕まったそうですが…。

  • 無免許で運転を継続していること
  • 逃げて見つからなければたいしたことはない、と思うこと

いずれも本人からすると「ちょっとくらいいいじゃん」くらいの心境なんでしょう。


2つめは、下記の記事です(時事通信社の記事を引用いたします)。

インターネットの掲示板「2ちゃんねる」に、「池田小の子供を刺す」などと書き込んだとして、大阪府警池田署は7日までに、威力業務妨害の疑いで、27歳の男を逮捕する方針を固めた。既に逮捕状を取っており、早ければ8日にも逮捕する。
 調べによると、男は昨年11月21日から28日の間、9回にわたり、同掲示板に「池田小に乗り込んで子供を包丁で刺す」「ガソリンをまいて放火する」などと書き込んだ疑いが持たれている。 

これも

  • 単なる冗談じゃん、という気持ち
  • ネットだからバレないだろう、という気持ち
  • バレてもまさか逮捕されるほどオオゴトじゃないよね、という気持ち

などから起こしている事件と言えるでしょう。


いずれも、本人の中では「悪ふざけ」の領域のことなんでしょう。
でもそれは、第三者からみると「悪ふざけ」ではありません。
そして、「悪ふざけか否か」を決めるのは、本人ではなく、他者の目です。
…なので、本人が「ちょっとした悪ふざけじゃない。いいじゃん、それくらい」といくら言っても通用しません。
※現に法で裁かれることになるわけですから…


この「Z会 はてなダイアリーver.」をご覧になってくださる皆さんであればわかると思いますが、
「幼いなあ…」
と感じませんか?


前川投手は、プロ野球選手として、はもとより、社会人として「堂々としていない」ことは幼さの現れです。
後者は、「堂々としていない」ことに加え、「そういう投稿をすることで自分に注目を浴びたい」という、さらに幼さが加わった行為です。
幼いままでいる自分が、結局取り返しのつかないことをしでかし、不幸になるのは本人なのに…。


閑話休題


成人式。
暴れる人たちを見て思うことを書こうと思っていたら、スッキリ書いてあるページを見つけました。

注目されたい、かまってほしい、しかし正当な方法で目立つだけの力はない、そんなときに、彼らは手っ取り早く悪いことをして目立とうとします。ヒーローにはなれないけれど、「アンチヒーロー」にはなれるのです。

 目立ちたいという気持ちの底にあるものは、愛されたいという思いです。「そんなにいやなら出席しなければいいのに」と、あるニュースキャスターがいっていましたが、そこが「子ども」なんですよねえ。

 無視して出席しないわけではない、居眠りするのでもない、市に抗議したり、式を断固中止させようというわけでもない。出席はする、少しだけ(と本人は思っているど本当は行き過ぎた)悪ふざけをする。中学生ぐらいのワルにはよく見られる行動ですが。

成人式 新成人大暴れの心理2001年度版からの引用です。


ちょっとした「悪ふざけ」で、一番不幸になるのは本人自身であること、気づいて欲しいですよね。


一方で、成人式 新成人大暴れの心理2001年度版にもあるように、そのような「悪ふざけ」を生むのは、周りの環境にも原因がない、とは言い切れないと思います。
もし、このダイアリーを読んでくださっている大人の方がいらっしゃれば。。。


幼い行動は恥ずかしい。
幼い行動を取り続けると損をする。


大人になることは楽しいことだ。
大人になることは喜ばしいことだ。


そう伝えられる大人社会を築くのに、ご協力して欲しいと思います。