数学には計算力、思考力、そして学習習慣。


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(お知らせ)
4月12日のブログでご紹介した「国際物理オリンピック」出場への登竜門となる「物理チャレンジ」、参加申し込み締め切りが5月8日まで延長になりました。
大阪大学合格の近道ともなるこの大会、腕試しにチャレンジしませんか?
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パルティオゼットの投稿を眺めていますと、新学期が始まり、ちょっと学習に躓いている様子が伺えます。
高1は「初めて触れる高校の学習」、高2は「中だるみ」、高3は「本格的な受験勉強」…と、ステージは異なるものの、“何やればいいんだろう?”と不安になる時期でもありますね。


全員に通用する勉強法なんて、まずありません。
自分にあった勉強法は、自分で見つけるしかありませんし、自分で見つける努力を怠り人に「良い方法ないの?」と聞くばかりでは、実力はつかないままに終わってしまうでしょう。
とはいえ、キッカケって必要ですよね。
そんなキッカケとなるように…と思い、私(ブログ担当:寺西)の高校時代、そして、「Z会数学担当」であった頃、皆さんの数学の答案を見ていて感じたことを参考にしながら、簡単に「今すべきこと」を書いてみたいと思います。
※あくまで個人的なアドバイスですよ^^



【高校1年生】〜計算力をつけてください。


因数分解でつまづいている人が多く見られます。
「どうしたらそんな式変形に気づくのか?」
これには魔法の方法はありません(xやyなど、同じ文字ごとに括ってみると見えやすくなる…などはありますが)。


気づくようになるには、“演習を繰り返して”“あ、こうきたらこうすればうまくいきそうだな”という「感覚」(とでも言うのかな)を身に付けるのが近道だと思います。


演習することを怠っては計算力はつきません。
そして、計算力のなさは、今後の学習において響いてきますので、学校でもらった問題集でもZ会の参考書でもなんでも結構ですから、

  • 問題を解きまくる
  • 間違った問題に印をつけておく
  • 2週間ほど間隔をあけた後に、再度同じ問題にチャレンジする

などとしてみてはいかがでしょうか。


【高校2年生】〜思考力を養う機会を作りましょう。


高校数学についていくだけで精一杯、そしていつのまにか「公式を覚える」「解法パターンを暗記する」だけにとどまっている方が多くみられます。
部活などで時間を取られてしまう、という気持ちはわかりますが、ここで典型的な問題しかやらない自分になってしまいますと、高3になってからかなり大変です。


「じっくりと考える自分」をつくるには、それなりに日ごろの訓練が必要ですから…。


そこで、平日は仕方ないにしても、土日のどちらかで1、2問、


「難しめの問題を2、30分くらいじっくり考える」


という機会を設けてみましょう。
Z会の添削問題なんかちょうどいいんですけどね(^^


問題が解ける、解けないは、この時期まだ重要じゃありません。

  • 「じっくり考える」という過程を踏む

これが「脳力」を鍛えていくのです。


【高校3年生】〜「毎日やる」という学習習慣をつけましょう。


とにかく、毎日、30分でもいいです。
数学に触れてください。


それが一番大切です。


私はこの頃、高1、2の頃にやってきた数学の問題集・Z会の添削問題で「間違えた」問題を片っ端から再度やっていきました。
これが、夏以降の数学の力を飛躍的に高めてくれた気がしています。


そして、上で取り上げた高1、高2の勉強法をミックスしてやってみてください。
たとえば、平日は計算力を高めるために、問題を多く解くことに専念する、休日は思考力を高めるために、じっくり考えることに専念する…といったバランスがすごく大切になります。




「継続は力なり!」