義務教育国庫負担でも構わない。だから…。
※ケアレスミスに悩む方は昨日の日記を是非参考にしてくださいね。
休日を利用して、『文部科学時報』という冊子の4月号を読んでおります。
今号では、「平成18年度の展望」と題し、初等中等教育局、高等教育局など、各部局からの
記事が掲載されています。
その中の「初等中等教育局」の記事。タイトルは「初等中等教育の充実」。
いろいろな小見出しもあるのですが、小見出し中の中身の文章として長く述べられている項目は
- 義務教育国庫負担制度と学校教育環境の充実
- 教員の資質能力の向上
の2つでした。
きっとこの2点について、文科省としても問題意識は高いのでしょうね。
さて、「教員の資質能力の向上」の中に、次のような文章が書かれていました。
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「教育は人なり」というように、学校教育の成否は教員の資質能力に負うところが大きく、その向上を図るためには、養成、採用、現職研修の各段階を通じた総合的な施策を推進することが必要である。
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ごもっともですね。
いろいろ教育関係者の知り合いがいまして、中に、今年度中学や高校の教員採用試験を受ける受験生の様子をご存知の方がいらっしゃるんです。
話を聞いている限りには、それなりに教職教養(=いわゆる「教育学」的科目)はできているのですが、専門教科の能力がさっぱりのようでした。
専門教科においては、教採用模試の問題とその正答率、誤答例も(数学中心に)伺ったのですが、正直呆れまして…。
公式を知っている、知らない云々ではなく、たとえば
- 分数の微分を分母・分子それぞれを微分しているだけだったり。
- 証明せよ、という問題を堂々と「これは明らか。よって証明された」と書いたり。
- 文章の説明がなく、式の乱雑な羅列、そして答えのみのような答案があったり。
そんな話をいろいろと聞きました。
習いたくないですよね。そんな先生に…。
※まあ、聞いた話なので、極端な例かもしれませんが、それでも今年度の教員採用試験を受けようとしている人の例であることに変わりはありません。
教職員の人件費は税金で賄い、安心して教育を行える環境をつくる一方で、。
だからこそしっかり、心して教育に邁進して欲しい…。
そんな気持ちが、今回の時報において強調されているような気がしました。