薬学部6年制時代の進路決定(1)


【執筆】小谷祐子(フリーライター


※本日から土曜、日曜は、「Z会 教養講座メールマガジン」にて大人気の連載でした「大学受験の先にあるもの−職業を考える−」を本ブログにてお届けします。
4回分で完結する内容でお届けしますので、土日2週分としてお楽しみ戴けます。
これから職業を選んでいくみなさん、必見の内容になっていますので、どうぞお楽しみください。
また、ご感想や取り上げてほしい職業などありましたら、どうぞコメントを!


■みなさん、こんにちは。
ずっとメールマガジンにて配信してきたこのテーマ、今回からブログにてお伝えすることになりました。形は変わっても、今までと同じように、いやそれ以上に精一杯「おシゴト」のことを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。


■さて、今回紹介したいおシゴトは「薬剤師」です。Z会会員誌『Azest』7月号で取り上げる職業で、「医薬分業」が進む中、医師と並ぶ医療のエキスパートとして今後さらにその役割は重要になると考えられています。


■「医薬分業」という言葉は聞いたことがあるでしょうか? これは読んで字のごとく医師と薬剤師の仕事をそれぞれの専門分野に分けるということです。
医師は患者を診察し、薬が必要だと判断したら薬の処方箋を書きます。そのとき「この処方箋を持って、近くの薬局で薬を受け取ってください」と言われる場合が多いかと思います。言われた通り薬局に処方箋を持って行くと、薬剤師が処方箋に基づき薬を調合してくれて(これを「調剤」といい、薬剤師の資格がある人しかできません)、薬の種類、飲み方、注意事項などを患者に説明してくれます(これを「服薬指導」といいます)。

 
■病院で受け取ったほうがラクでいいのに、というなかれ。「医薬分業」には私たち患者にさまざまなメリットがあります。
1)医師の処方した内容を薬の専門家である薬剤師が再度チェックするため、薬の投与ミスが防げる。
2)処方箋を患者が確認することにより、自分で薬を管理しているという自覚が生まれる。
3)薬局に、今まで処方された薬の履歴(「薬歴」といいます)が残るため、アレルギーや副作用が出る薬が何かがチェックできる。
4)複数の病院に通院している場合でも、それぞれの処方箋を1つの薬局に持って行き薬を受け取ると、薬の重複処方や飲み合わせによる不都合を防ぐことができる。


〜続きは明日のお楽しみ!〜