素人っぽく、泥臭く(1)


大学受験の先にあるもの〜職業を考える〜


【執筆】小谷祐子(フリーライター


 サッカーのW杯が近づいてきましたね! 先日メンバーが発表されましたが、どの選手にもベストを尽くしてもらって、いい戦いを見せてもらいたいものです。
 私がこうした「書く仕事」をしたいと思ったのも、93年のW杯最終予選での「ドーハの悲劇」がきっかけとなっています。大学3年生のときです。日本は惜しくもW杯への道は逃しましたが、「この、言葉にならない感動を伝えるには、どうすればいいのだろう?」という思いからスタートしました。

 
 今回のドイツ大会ではどんなドラマがあるのでしょうか?  みなさんにどんな感動が伝わるのでしょうか? 何か、自分の将来のヒントになるような感動がありましたら、ぜひ伝えてくださいね。

 
 さて、私事続きで恐縮なのですが、先日ある仕事を発注してくれた方から(仮にYさんとしましょう)、「大人の印象でやってくださいね」と念を押されました。

 
Yさんは私より10歳ほど年上の女性。付き合いは3年前からです。
私は、この仕事を初めて10年経ち、フリーランスとして自分の責任で自分のペースで仕事をすることにも少しずつ慣れてきているときだったので、ショックでした。もちろん彼女は「失礼を承知で」という前置きをつけて、直接ではなくメールで伝えてくれたのですが。


それは、ある日帰り体験ツアーに同行する取材だったのですが、
「担当者と初めて会うときには、落ち着いて挨拶してください。企業広告系の仕事なので、大人な印象で行ってほしいのです」と、改めて言われたのです。
「こんな、新人みたいなことを、私は一体いつまで言われなければならないのだろう。しかも自分の上司でも親でもない人に」と、情けなく思ったものです。


〜続きは明日に〜