自分の専門に英語を活かす(1)


大学受験の先にあるもの〜職業を考える〜


【執筆】小谷祐子(フリーライター


先週は、英語を活かした仕事について少し見てきましたが、今日から2週間、自分の専門に英語を活かした仕事について掘
り下げてみましょう。


「英語を活かした仕事」「国際関係の仕事」といっても、様々なものがあります。今回は


1)国際問題や国際交流にかかわる仕事
2)企業の中での国際的な仕事
3)マスコミ関連の国際的な仕事
4)旅行などサービスにかかわる国際的な仕事


という分類の仕方でざっと、紹介します。


1)国際問題や国際交流にかかわる仕事


行政レベルの様々な組織が日本国内、海外ともにあります。


★外交官(外務省職員)
国家間交渉から国際貢献まで外国関係の政務を担う。本省で働くほか、世界各国にある大使館・総領事館・領事館の在外公
館で働く職員もいる。国連やOECD経済協力開発機構)、EU(欧州共同体)といった国際機関に対して日本政府を代表する
窓口として対応する。


★国際公務員
国連をはじめとする国際機関で働く職員。国連事務局が外務省と協力して行う「国連職員採用競争試験」のほか、若手日本
人のを一定期間国際機関に派遣し、国際的業務を身につける機会を提供する「AE/JPO制度」もある。


★国際協力専門家
国連レベル、日本政府レベル、民間レベルの機関で途上国に専門家を派遣している。JICA(国際協力機構)は、ODA(政府
開発援助)にもとづく機関。JICA内の青年海外協力隊事務局をJOCVといい、年2回春と秋に公募。応募資格は20歳以上3
9歳までの日本人男女。


その他、地方自治体でも世界への窓口となるセクションはあり、NGOなど民間公益団体では地雷撤去、森林保護、医師団の派
遣など様々なボランティア活動を行っています。国連ボランティアなどで学生時代から経験を積む方法もあります。