自分の専門に英語を活かす(4)


大学受験の先にあるもの〜職業を考える〜


【執筆】小谷祐子(フリーライター


4)旅行などサービスにかかわる国際的な仕事
直接外国人と接する機会の多い仕事。様々な国の文化を受け入れる国際感覚が必要。


★ツアーコンダクター
海外ツアーを旅程通りに進める旅程管理者。海外旅行の知識、英語力に加え、今後の営業につながるような接客術が求められる。


★ホテルマン
日本を訪れる外国人観光客やビジネスマンは年間600万人以上おり、2010年までに「1000万人訪日外国人誘致」を目標としている。外資系ホテルの進出も目覚ましく、あらゆるホテルスタッフに英語力が求められている。また海外の日系ホテルで働く場合もある。


その他、「キャビンアテンダント」や「通訳ガイド」(日本国内)、「現地ガイド」(海外在住で日本人観光客にガイドする)も国際的なサービスにかかわるスペシャリストです。


ざっとあげただけでも、「英語を活かす仕事」「国際関係の仕事」は、かなりの職種が考えられます。
外国企業とのビジネスや国際交流がさかんになるにつれて、英語を使うチャンスはどの職種にもあると言っても過言ではないかもしれません。
英語は、あくまで「専門性プラスα」の能力と見なされ、その専門性こそが問われる時代にきています。


とはいっても、中学・高校生の皆さんにとっては自分の専門性がまだまだ明確ではないはずですし、それを見つけるにはまだ早すぎます。
将来、就職をするときに、実際にある仕事を始めたときに「ああ、もっと英語力があればな〜」と後悔しないために(私はその一人です)、基礎となる英語力をしっかり身につけること。
英語学習に対するモチベーションを高めることが、今は一番大切です。


次回は、実際に英語を使って仕事をしている人たちが、どんな高校時代を送っていたかを紹介します。
それを励みに、日々の英語学習をがんばってほしいものです! どうぞお楽しみに。