競争率の高い仕事を目指すとき(1)


大学受験の先にあるもの〜職業を考える〜


【執筆】小谷祐子(フリーライター


みなさん、こんにちは。
先日、Z会基礎科情報誌『Azest』で連載している「おシゴトBOX」の取材で、動物園に行ってきました。
そう、次回取り上げるのは「動物園で働く人々」。取材させていただいたのは、飼育係の方でした。
インタビューは、『Azest』11月号にてとりあげますのでどうぞお楽しみに!


ところで、動物園といえば今、北海道の旭山動物園がすごく人気ですよね!
この夏休みを含めて、旭山動物園に遊びに行ったという方はいますか? すごい賑わいだったと思いますが、どうでしたでしょうか?(行かれた方、ぜひ感想を書き込んでください!)


旭山動物園では、コアラやパンダなどのいわゆる「珍しい動物」を見せることに重きをおくのではなくて、どこの動物園・水族館にでもいるようなアザラシやペンギンなどの「行動」を見せる方法をとっています。「行動展示」とも言われていますが、これが大ヒット! 
太い円柱状の水槽の中を縦に泳ぐアザラシの姿や、ペンギンの大移動などはテレビなどのニュースで見たことがある人も多いでしょう。


先日、取材させていただいた飼育係のNさんは(ちなみに、取材したのは旭山動物園ではありません)
旭山動物園は、飼育係の人たちが動いている動物を日々間近で見ていて、『この動物ならこんな動きをしてくれるだろう』というアイデアを出して、施設を作ったわけですよね。旭山動物園がこうだったからと、他の動物園が施設だけをつくり、そこに動物を放り込むだけでは、同じ行動をしてくれるかどうかわからないですよね」と語ってくれました。
Nさんは、動物の行動についてずっと興味があり、動物園についても「ペットとして飼うというのではなく、野生動物と関わりたい」という思いから、日々動物の飼育をされています。


彼は続けて言います。
「今、旭山動物園の取組みが成功していますが、おもしろいからといって、全国に似たような作りの動物園ができてしまうことは怖いと思います。その昔、上野に動物園ができて大変な人気だった。地方でも上野のような動物園が欲しいと、全国に似たような作りの動物園ができましたが、それで動物園の人気が下火になってしまったということもあると思うんです。
いろんな土地にある、いろんな動物園にそれぞれの特色を出して行くことが、大切だと思いますね


動物園ならではの特色を出す。
それには、日々動物と接する飼育係が、動物の行動や性質、習性そのものを見極めて行くことが大切だと、Nさんは語ってくれたのです。


〜続きは、明日!〜