働く女性の本音に迫る(1)


大学受験の先にあるもの〜職業を考える〜


【執筆】小谷祐子(フリーライター


みなさん、こんにちは。
11月も残りわずか。北国の方はもちろん、全国各地で冬が間近にあることを感じさせる日が続きますが、
みなさん、風邪などひいていませんでしょうか?
特に、受験生のみなさんは、体調管理にくれぐれも気をつけて、師走を迎えてくださいね。


さて、私はこのブログやZ会会員情報誌『Azest』で職業についての文章を書かせてもらっていますが、あるティーン向け女性誌でも、働く女性にいろいろインタビューする記事を担当しています。
その雑誌の編集者から、大変興味深いことを聞きました。


「最近の女子高生は、キャリア志向なんです」


とのこと。


その雑誌は、ファッション雑誌ですので、読者はオシャレや美容に敏感なコが多く、また、なりたい職業も「(アパレル関係の)ショップ定員」「美容師」「ネイルアーティスト」などが圧倒的に多かったとのことですが、ここ最近は、「広告代理店で働きたい」「ブランドの広報担当者になりたい」「将来は会社を経営してみたい!」などの声が目立つとのことです。
さらに、実際に読者のなかでも、そうした職業に就いたコがいるというので、今度リアルな話を聞いてみましょう!
なんて盛り上がったのです。


編集者曰く、


「ウチの雑誌の読者のコは、頭がいいというカンジのコが多いわけではないので、仕事も、美容関係やファッション関係に素直に憧れる気持ちもある一方、『自分にはキャリアはムリ』って考えて、そういう選択肢を選んでいたんですよね。
でも、最近では、『ちゃんと必要な勉強をして、自立してしっかり働きたい』という志向のコが増えてきたのです。
いわゆる、『できる女』を目指そうっていうコが多いのです」


この話を聞いて、私はとても頼もしく感じました。
というのも、一部では、
「最近の若い女性は、保守的な傾向が強く、社会で働くより早く結婚して安定した生活を望んでいる」
というような声も聞いていたからです。


結婚を望んではいけないとか、安定した生活を望むのは意欲がないというわけではありません。
現に、多くの女子高校生は、結婚願望だって普通にあるといいますし、私も、結婚はしたらしたで、結構いいものだって思っています。(仕事をする上でも、張りになります)


けれども、今、社会では女性のセンスや考え方を積極的に採用しようという動きは、確実にあります。
例えば、スーパーやデパートなど流通系の業界では、女性の消費行動が売上に大きく左右されるため、同じ女性の視点でのアイデアや企画は活かされやすいといえますし、検察官や弁護士など、司法の分野でも、依頼主や被疑者が女性であれば、同性のほうがいいという面もあります。
いわゆる“ガテン系”で、現場で体を張ってがんばる女性も増えています。


また、景気がよくなったとはいえ、一般消費などは横ばいですし、二極化が進んだ今、男性のなかでは、「自分だけの給料で生活するのは苦しい。
女性にも働いて欲しい」と思っている人は、かなりの数にのぼると思われます。


そんな時代ですから、女性が働くことへの意欲をストレートに持っていけるというのは、すばらしいことでもあり、また、当たり前でもあります。


中学、高校、そして受験勉強もがんばって大学に進むのであれば、そのガンバリを、社会で活かさなくてはもったいない!


今回は、イマドキの女性が社会でどんなふうに仕事をしているか、女性ならではの視点にスポットをあてて紹介したいと思います。
女子はもとより、男子のみなさんも、必見ですよ!


※ここまで読んでくれた女子高生の方に耳寄り情報!詳しくはこちらへ!!