ギネス申請の仕方、大公開!!


【執筆】清水流美(合資会社ピット代表)


みなさーん、こんにちは。
ギネスの清水です。


お正月気分もちょっと落ちついたころですね。
友達と、お正月の話題に花が咲いているのでは?


さて、これまで1年間、世界の様々なギネス記録をご紹介してきましたが、
今日が最終回となります。
1年間、どうもありがとうございました。


そして記念すべき最終回は、
「ギネスに申請したくなっちゃったらどうすればいいの?」
ということについてお話しをしたいと思います。


ニュースなどを見ていると、
よく、学校のイベントとしてギネス記録挑戦会をしていますよね。
このブログでも、学生さんたちの取り組みをご紹介したこともありました。
皆さんも、もしかするとこの先、「ギネスに挑戦しよう!」という取り組みに関わることがあるかもしれません。


そんなとき、
「オレ、どういう風にしたらいいか、知ってるヨ」
なーーんて、言えることができたら、ちょっとした人気者ですね!


さて、それではこれから説明していきます。
名づけて、「あなたもギネス記録に挑戦しよう!」です。
参考にしてくださいね。

  • ステップ1:企画作りをスタートしよう!

最初に、「何に挑戦したいか」を決める必要があります。
たとえば「最大の缶ピラミッド(※1)」などという、
すでにギネス記録として登録されている記録に挑戦したいのか、
もしくは、前代未聞の新しい記録を作りたいのか、
という、基礎の基礎をまず決めます。
これは、とっても早い段階でスタートしたほうが良いです。

(※1)最大の缶ピラミッド
飲料の缶を使って、どのくらい大きなピラミッドができるか、というギネス記録


  • ステップ2:ギネス社に問い合わせてみよう!

「こんな記録に挑戦したい!」ということが大体決まれば、
ギネス社のホームページを通じて、ギネス社に問合せを行います。
これはぜったいにやらなくてはいけないことなので、
英語の先生などに協力してもらってくださいね。

すでにギネス記録にある記録に挑戦する場合は、
「この記録の更新をしたいので、最新の記録と、ルールを教えてください」
という問合せをします。

一方、新しい記録を作りたい場合は、
「このような記録を作りたいのですが、認定してもらえる可能性はありますか?
 もしあるなら、ルールを作ってください」
といった問合せになります。


どちらの場合も、ギネス社からの返事は2種類考えられます。

一つ目は、
「いいですよ、ではルールを送りますね」
という返事で、

二つ目は、
「ギネス社としては興味がないので、その記録は認定できません」
という返事です。

  • ステップ3:ギネス社の返事に対して考えよう!

一つ目の返事の場合は、何の問題もありません。
ギネス社が送ってくれたルールに従って、今の最新記録を更新すべく、練習や準備をするだけです。

二つ目の返事の場合は、ちょっと困りました。
こういう場合は、この記録挑戦を行っても認定されません。
ですから、どうしてもギネス挑戦をしたい場合は、
挑戦する記録をもう一度考えて、
もう一度「この記録に挑戦したいのですが・・・」
と、ギネス社に問合せをします。

そしてギネス社から「いいですよ、ではルールを送りますね」
という返事が来たら、いよいよ、準備や練習を開始します。

  • ステップ4:いよいよ記録挑戦だ!

ギネス社が送ってくれたルールを、注意深く読みながら、
記録挑戦イベントを行います。
すでに登録されている記録を更新することを目指しましょう!

  • ステップ5:申請資料を作ってギネス社に送ろう!

ルールには、申請のために、どのような資料を準備する必要があるか・・・
などについても書いてありますので、不足のないように、準備しましょう。


ギネス社の人は、基本的に記録挑戦会に立ち会ったりしません。
(ただ、お願いすれば来てくれることもあるようです。
 旅費や交通費などは負担しなくてはいけないと思いますが・・・)

ですから、
「その場に居ない人に、この記録挑戦の様子をきちんと伝えるには・・・」
なんてことも意識しながら申請資料を準備します。

申請資料は、ギネス社に指定された住所に送ります。
あとは待つだけです。
ドキドキの瞬間です。

  • ステップ6:認定証が届いた!

ギネス社は、あなたが送った申請資料を注意深く見てくれることでしょう。
そして、判断します。
「認定」か「認定しない」かを。


めでたく認定される場合には、
「ギネス記録認定証」が送られてきます。
もちろん、すべて英語で書いてあります。

そして認定を受けられない場合には、
メールなどで、「残念ながら・・・」と知らされます。


「挑戦」ですから、やはり認定されないこともあります。
でも、先週書いたように、
チャレンジの結果は、成功か失敗ではなく、
チャレンジの結果は、成功か経験です。


もし、学校で「ギネスに挑戦してみない?」という声があがったら、
ぜひ、みんなで協力して、挑戦してみてください。

チャレンジの結果は、成功か経験。
どちらの結果になっても、とても良い思いでになることでしょう。



さて、今週のギネスな話題はこれで終わりです。
みなさん、これまでどうもありがとうございました。
これからも、ゴキゲンよう!

(今週の話題は、2007年1月現在の、ギネス記録申請の方法を解説したものです)