野茂、いつでも応援しているよ


キャンプイン間近となり、今年も多くの日本人メジャーリーガーの話題が報道されています。
残念ながら、野茂は肩のリハビリ中でメジャーリーグで投げる環境にありません。
ファンの一人として、ピッチャーとしてのキャリアを、良い形で飾り締め括ってほしいと願っています。

彼の日本プロ野球でのキャリアは 1990年から実質4年でした。
この短い期間に「唸る」剛球とフォークで、あまりマスコミに取り上げられなかった近鉄バッファローズの大エースとして注目を集めました。
近鉄時代の後半は、前近代的な練習や投手起用法が災いしてか肩を痛め、94年のシーズンオフに日本プロ野球任意引退選手(!)として米国に渡っています。その後の95年から2003年頃までの活躍や移籍は知っている人も多いでしょう。

2004年以降の彼を見ると、90年代から優秀な代理人の恩恵を受けて、松坂や松井秀パク・チャンホのように解雇の心配なく治療やプレーに専念させたかったなぁ、と少し残念です。


さて、彼のキャリアを振り返ると、もちろん新しい道を拓く彼の意思と努力が一番貢献したのは事実です。
また、折々に巡り会う良き指導者やパートナーの存在も無視できません。その中でも、仰木監督の長所を伸ばす指導法がなければ、トルネードと呼ばれる独特のフォームがメジャーに行くことはなかったでしょう。


プロスポーツを一般社会に投射するのは難しい部分もありますが、参考にできる部分は多そうです。
自分の成長やキャリアアップのために、「こうありたい」という明確な意思と努力が必要ですし、自分を理解して合理的に力を伸ばしてくれるパートナーとの出会いも重要でしょう。また、成功を信じて言い訳せずに前進する姿勢も見習うべきと思います。


(オサナイ)