「自分の人生」を生きよう
キャリア・アドバイザーの松尾順です。
テレビや雑誌などで紹介される「セレブ」な人たちの贅沢な生活。あこがれますよね!
- えー、年収○十億円だって!
- 外資系企業の社長ってかっこいいなあ。社長室も広々してるし!
- プール付のこんな豪華な邸宅に住んでみたい!
そして、おそらく心の中でこんな思いがわきあがってくる人もいるでしょう。
- 「あの人のように偉くなりたい!」
- 「あの人のように有名になりたい!」
- 「あの人のような金持ちになりたい!」
こんな気持ちを持つことは、決して悪いことじゃないですよ。
いわゆる「上昇志向」が、ハードな仕事にも打ち込める原動力になる場合もありますから。
私だって若いころは、そこそこの「上昇志向」がありました。
偉くなりたい、有名になりたい、とはあまり思いませんでしたが、「金持ち」には、やはりなりたかったです。
いまだってまだあきらめたわけじゃないし・・・(笑)
でも、「偉くなること」や「有名になること」「金持ちになること」は、自分自身が本当に求めていることかどうかについて、転職などの「キャリアの節目」にはじっくり考えたほうがいいですね。
これ、別の表現に変えるなら、
「偉くなったり有名になったり、金持ちになれたら自分は幸せか?」
という聞き方でもOKです。
もし、この質問に躊躇なく「YES」と答えることができるなら、迷わずセレブの道を目指しましょう!
応援します。
でも、そう聞かれると、実は「よくわからないなあ」という答えになるのなら、
「自分は、どんな人生であれば幸せを感じることができるのだろうか?」
についてしっかり考えたほうがいいです。
もちろん、これはとても難しい質問ですから、すぐに答えがでなくてもかまいません。
ただ、注意してほしいのは、周囲の偉い人、有名な人、金持ちな人にあこがれるだけじゃなく、その人の生き方をそっくり真似しようとしないことです。
人生の目標としての「ロールモデル」(目指したい人物像)を持つことはいいのですが、あなたはあなたです。
目標とする人そのものには絶対になれません。
ロールモデルそっくりになろうと努力する人、こんな人は「他人の人生、キャリアを生きている人」です。
自分の人生、キャリアを生きていない。
あなたには、あなた自身の、あなたらしい生き方、キャリアの積み方が別にあるはずなのに。
最初のうちはともかく、どこかのタイミングであなたのロールモデルを捨て、「自分らしい生き方はどんなものだろうか」、つまり「自分が幸せでいられる生き方、キャリアとはなんだろうか」ということをしっかり自分で考え、行動することが大事です。
自分の人生を生きましょうよ。他人の人生を生きないで!
(キャリア・アドバイザー 松尾順)