あなたに合った「宅建学習法」を決めるポイント


本日から掲載の「キャリアのつくり方」に登場されたのは、宅建資格を取得して活躍されている方ですが、ご覧いただけましたでしょうか。


今回は、自身のスキルアップのために宅建を受験しようと決めたものの、どんな勉強をしようか迷っている方へのアドバイスです。



■万人に向いた学習法はない


宅建試験には、受験資格の制限がなく、年齢や学歴、国籍を超えて、広く門戸が解放されています。しかし、同時に、毎年8割以上の受験者が不合格となっている狭き門でもあります。それは、法学既習者か未習者か、受験勉強に慣れているか不慣れか、宅建業務(土地建物に関する取引)に興味が持てるか持てないか、などによって、受験者の学力差が非常に大きいからです。


そのため、「平均」という考え方があてはまりにくく、合格に必要な学習時間やお勧めの勉強法についての他人の意見は、ほとんど参考になりません。したがって、自分に合った学習方法や教材は、自分自身で判断することが重要になります。


「そんなことを考える前に、どんどん勉強すべきだ」という人もいますが、自分に合わない勉強法でいくら勉強しても、時間の無駄です。やはり、最初にきちんと適切な手段を選ぶことをお勧めします。



■3つの学習スタイルと、それぞれの長所と短所


3月12日のブログでもふれていますが、学習のスタイルには、主に「学校、通信による独学、書籍による独学」の3つが挙げられます。


最も安く宅建資格を取得するのでしたら、書籍による独学が一番です。宅建は、市販の参考書と問題集だけで、十分合格が可能です。ただしそれは、「学習のモチベーションを維持できれば」という条件付きであり、実際のところは、それが難しい場合が多いようです。


モチベーションの維持を最優先にするのでしたら、資格学校に通うのが一番です。学習のスケジュール管理がしやすいですし、共に学ぶ仲間が近くにいるだけで、大きな学習意欲につながります。しかし、時間のある学生にとっては、かなり高額の出費となりますし、学費の出せる就業者には、時間の制約が大きな負担となってきます。


そこで、「独学では最後までやり遂げる自信がない、かといって、資格学校に通うのは時間的・経済的に難しい」という方には、通信教育をお勧めします。最近は、ネットなどを利用して、モチベーションの維持をはかろうという通信講座が増えています(Z会の講座ももちろんそうです)。ただし、書籍よりも高額ですし、学校に通うよりも強い精神力が必要となります。



以上のようにこれら3つの学習スタイルには、それぞれ一長一短がありますので、ご自分の状況とよく考え合わせて、ベストの選択をしていただきたいと思います。



宅地建物取引主任者資格試験」は2007年10月21日(日)に実施されます。


(クロダ)