くじが当たるまで引いた人が成功者


こんにちは。
キャリア・アドバイザーの松尾順です。


成功者の多くは、成功の秘訣を聞かれて、「運がよかったから、ラッキーだったから」と答えます。これは、半分は謙遜が入っているでしょう。でも半分は本気でそう言っていると、私は思います。


改めて申し上げるまでもなく、私たちの人生は、100%自分の思い通りになることはありませんよね。経験的には、自分の願いどおりになることは全体の2割くらいに過ぎず、残りの8割は、周囲の人の反応や、状況やタイミング次第です。ですから、自分の思い通りになることもありますが、どちらかといえば、自分の思い通りならないことのほうが多い。


この、自分だけでは決まらない部分を「運命」と呼ぶわけです。そして、自分の都合のいい方向に「運命」が転んでくれた時、「運がよかった、ラッキーだった」ということになります。成功者は、文字通り、運がよかったのは確かです。



しかし、だからといって、


「なるほど、結局のところ人生の8割は運次第だとしたら、あまり努力してもしかたないな、運がやってくるのをじっと待つとしよう」


という考えは持たないでくださいね。


成功者は、決して「運」がやってくるのを待っていたわけではないのです。むしろ、「幸運」をがむしゃらにつかみにいっていたのです。もちろん、簡単に「幸運」がつかめるはずもありません。たくさんの「ハズレ(不運)」にがっかりしながらも、あきらめることなく「当たり(幸運)」が出るまで「くじ」を引き続けた人が成功者になった。


要するに、


「成功者とは、成功(当たり)を手にするまで、くじを引き続けた人」であり、


「失敗者とは、成功(当たり)を手にする前に、くじを引くことを断念した人」なのです。


実に単純なことですが、これは人生の黄金法則じゃないかと私は思っています。



さて、ここで「くじを引く」というのはどういうことでしょう?


社会の中では、「当たり」にしろ「ハズレ」にしろ、運のほとんどは「人」が持っています。ですから、「くじを引く」というのは様々な人に出会い、自分の思いを語ることです。そうして、その人が持っている「くじ」(=なんらかの情報や人脈のこと)を引かせてもらうのです。「当たり」か「ハズレ」かは事前にわかりませんが、いずれにせよ、「くじは引かなければ絶対に当たらない」のですから。


(キャリア・アドバイザー 松尾順)