学ぶ意欲さえあれば

アグネス・チャンが、家計を支える旦那さんを日本に残し、3歳の長男を連れ、さらに次男を懐胎したまま、アメリカのスタンフォード大学教育学部博士課程に留学したのは1989年。
そして、スタンフォード大学東京大学の卒業生の10年後を調査し、日米両国の男女間格差をまとめ、教育学博士号(Ph.D.)を取得したのは1994年。
私が結婚したのはその1994年でした。


その時は、まさか13年後に、教育学博士課程に学ぶ妻を、アメリカのイリノイ州立大学に送り出すことになるとは思いませんでした。
本日2月2日、成田を飛び立った飛行機はシカゴへ向かいます。


私自身は、学問とは学ぶ過程や学ぶ姿勢こそが重要であって、学位などというものはその結果ついてくるものでしかないと思っています。
しかし、せっかく時間と費用をかけて学ぶ以上、目標は最後まで全うしてもらいたいものです。


学ぶ意欲のある女性が、結婚(家庭)と学問(仕事)の二者択一を迫られることは、今の日本ではまだまだ多いでしょう。
しかし、学ぶ意欲のある女性を選ぶことは、男性にとっても得るものが大きいと、私は感じています(家政婦を望む男性には、縁のない話だとは思いますが)。


学ぶ意欲のあるすべての皆さん、ぜひ、後悔のない人生を自ら創造していきましょう。その気になりさえすれば、いくらでも道は開かれています。


(クロダ)